ネットが発達した現在では、仲間を集めるコミュニケーションの手段、知識を共有するナレッジマネジメント、考えを発信するホームページなどを思えば、10年前に比べるとはるかに充実している。ネットを駆使して地平を開くことも可能だ。
ただネットは道具だ。道具を使いこなすには、マニュアルの知識ではなく、もっと人間性が見える部分が注視されるべきだろう。もっともウェブ上のネットワークだけではなく、人脈のようなネットワークにも言えることだ。
「ネットワークにつながっている間には、コミュニティに対して自分を滅して支えなければならないし、他方で『自分とはなんぞや』という自分の役割をセットで考えないと、疎遠になってやがて淘汰されてしまう。一度仲間になったら、ずっと仲間にあり続けていかなければならないのです。信や義というと古風に聞こえるかもしれませんけれど」
軽薄短小、コミュニティの崩壊と言われる地域との希薄なつながり…、どんなにテクノロジーが発達しても結局は人間性が問われる。
モノづくり、事業をする、環境問題に取り組む、いずれにしてもネットワーク上での自分自身の立ち位置を確認することが肝要になっている。これは社会というネットワーク中でも言えること。モノを買う、そして捨てる。こういった行為も循環型のネットワークの中に属する。
自分でできること、それに伴う能力を持ち合わせることで、西山氏は事業を興しエレファントデザインを創り上げた。これは、暮らしの中で見つけた疑問から始まる。暮らしの中でイマジネーションを働かせることだ。そんなことから始まるモノづくりの黎明期に僕らは立ち会っている。
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