ロハス・健康・環境を考える【ビアス】
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今回のインタビュー 部屋で快適に過ごすコツ!夏は蒸し暑く、冬は寒いこの日本で、快適に過ごす工夫を教えます! 先生は建築空間で快適に過ごすためにはどうしたらいいのかを日々研究しています。そんな先生に暮らすためのコツを教えてもらいました。
インタビュー 首都大学東京 建築環境研究室教授 石野 久彌さん

■快適と不快を、どのように感じているのですか?
人は「五感」で快適、不快を感じています。そしてそれは職場や家庭でのコミュニケーションによって感じ方は変わるし、良い建築デザインの中で暮らせば視覚的な快適さを感じたりします。
快適性を「温熱の6要素」で説明することができます。
「温熱の6要素」とは、「代謝」「服装」「温度」「湿度」「光」「風」のことで、これらによって快適性が変わります。

それでは6要素を追ってみてみましょう。
まず「代謝」。これは運動、着衣量、ハート(精神状態)によって体から熱が発せられることです。運動をすれば体は熱くなりますし、厚着をすれば暖かく薄着をすれば寒く感じたりします。それに興奮したり緊張したりするハート(精神状態)で発熱量は変わります。 じつはクールビズとウォームビズは、「服装」とこの「代謝」を上手く使ったものです。

ウォームビズは薄いもので重ね着することで、服と服の間に空気層を作ると上手くできます。例えば、モコモコした毛糸のセーターも空気層があり、上に風を通しにくいものを着れば熱が逃げないので暖かくいられます。さらに首や手首、足首を暖めると効果的です。

クールビズなら薄着をすれば、体が動くことによって開口部(襟や袖下)から空気が出たり入ったりすることで涼しく感じるのです。

軽装写真 左の男性:シャツなし 右の男性:Tシャツ着用 右の写真は熱画像。赤くなっている部分ほど、熱が外へ逃げ、より涼しく感じる。シャツを着ていない方が涼しく感じる。
スーツ着用時写真 軽装の時に比べ、熱画像に赤い部分が少ない。熱が服の中にこもり、より暖かく感じる。
「温度」は室内温度。場所によってムラ(温度差)がない方がいいです。「足元が寒く、頭は暖かい」ということがない均一な温度が理想的です。
特に天井付近からの暖房ですと、暖かい空気は上部に留まり、足元まで届かず冷え冷えとします。だから下から暖めることが大切です。
できれば足元から暖める床暖房がいいですね。また、冷えやすい窓側の下に暖房器具を配置するのも方法のひとつです。

「湿度」は30%くらいが適当と言われていますが40%くらいは欲しいですね。50%以上あると窓に結露が生じてカビが生えるなど衛生的に悪くなります。

「光」は明るさではなくて熱についてのお話です。じつは光には“放射”というものがあるのです。“放射”とは壁面や床面などの熱が伝わってくる現象のことで、室温20℃で壁面が10℃だと体感温度は15℃になります。
また室温も壁面も20℃であれば体感温度は20℃になり快適に感じます。室温と壁面の温度の差をなくすためには、壁や床から室外へ熱が逃げないように断熱した方がいいですね。

「風」は気流に注意しましょう。夏には涼しさを運ぶ風が、冬では寒さを感じます。季節によって気流を利用することで快適な空間が生まれます。

■部屋の中で快適に過ごすための工夫はなんですか?
ハート(精神状態)が快適であることが一番です。一例として建物の環境面からお話しすると、室内の熱や空気を外に逃がさない高断熱高気密であることです。

高断熱高気密であれば生活から生じる熱、つまりそこに住む人と使用する機器だけで暖かくなります。ただし高気密にするというのは室内の空気の質に注意しなくてはいけません。高気密にすることで熱を外に逃がさないようにする一方で、室内の汚れた空気(人の呼吸や調理、暖房で燃焼することから発生する二酸化炭素など)を入れ替える必要があるのです。

新鮮な外気を取り入れることで快適さを維持することができます。そして、快適な環境にするには、無駄に熱を逃がさない上手な換気によって、室内空気を良い状態にしなければいけないのです。
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