さて、そんなこれから注目の「グリーン電力」だが、この環境エネルギー政策研究所(ISEP)というのはどんな組織なのか伺った。
「地球温暖化やエネルギ−問題に取り組む環境活動家や専門家たちによって設立された組織で、エネルギーシナリオを作って政策提言をしたり、みんなのグリーン電力( http://www.greenpower.jp/)いうサイトを提供しています。
ビジネスセクターや自治体に対して持続可能なエネルギーのビジネスモデルや、政策を提案しています」
ー 大林さんはどのような経緯でこちらに?
副所長の大林さんは、沖縄で海を見ながらのんびり暮らしたいと願いながら、朝から晩まで今後のプログラムについて会議をしたり、準備をしたりと多忙。かつ英語堪能な女性である。以前は英会話の講師だったという。
小倉で生まれ育ち、原爆について子供の頃から教育を受けた。そのためかチエルノブィリの原発事故はすごくショックだっだという。
汚染された食べ物を、汚染に全く関与していない被害者側の人間が口にせざるをえない現実がやるせなかった。
また小倉は在日朝鮮人の人が多く、差別という問題がすごく身近にあった。
英会話の講師を辞めた後、出産を機に「お金と対価でない仕事がしたい!」と8年前、脱原発をめざした市民科学者、高木仁三郎(原子力資料情報室 http://cnic.jp)の団体に所属し、調査研究、生活提言に力を尽くした。その後現在の仕事に就職。
差別のない、皆が安心して暮らせる社会の実現を目指して、明るい笑顔を振る舞いながら今日も元気な声がオフィスに響き渡る。
ISEP は、1997年から今にかけて日本にグリーン電力の種を蒔き、自然エネルギーの普及をインプットしてきた人々が集まって2000年に作った団体である。
市民風車のスキーム作りに関わり、自然エネルギー市民ファンドの設立にも協力、市民の風車建設を支援している。現在会員募集中なので、興味のある方はホームページ http://www.isep.or.jpを覗いて欲しい。
ーそんな志を同じくする仲間がいて、このようなプログラムが生まれて、そして世界に広がっていくなんてステキですね。
ISEPは、今ふたつの政策提言を考えているという。
「ひとつは、グリーン電力と他の制度がミックスされていかないといけないということです。
グリーン電力を購入し、使うことが市場できちっと評価されることが大事です。
今のままだとグリーン電力を購入することは寄付扱いなので、大企業は毎年取締役会議にかけないといけない。それは手間がかかることなので、そういった政府の制度をクリアしたいです。
もうひとつは、省エネルギー法です。これは企業が省エネルギーをしたらカウントされるのですが、グリーン電力はカウントされません。そこを改善したい。
環境に対しお金を払うことを認めていないのを是正したいですね。空気は無料じゃない、それを制度として政策ポリシーに入れていきたいです」
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