ロハス・健康・環境を考える【ビアス】
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vol4インタビュー 本物を食べないと人間はダメになる。肥料のいらない有機農業「フィールド農法」に取り組む元エンジニアの挑戦!食物の持つ力を最大限に引き出すこと!理想は「有機肥料を与えないで、自然界の循環の中で作られた肥料だけで育てる農法」その全貌を紹介!
インタビュー フィールド総合研究所代表 柿澤宏仁さん
「自然界は肥料を入れなくても育つ。私は、そのメカニズムをほとんど解明しました」
柿澤さんは、目をきらっと光らせた。

「その実践ポイントですが
・耕すとダメ
その理由は、土の中に空気が入るから。
アンモニアを作ってくれる微生物は、絶対嫌気性菌といって、地球の創世期から住んでいる古い菌です。その頃、地球には酸素がなかったですからね、その古い菌は酸素にあたると死んでしまいます。耕すと全滅してしまうので耕すことはダメなんです。

・ 自然のメカニズムをとことん使う
私が実践しているフィールド農法だと、肥料は、有機農法の1/10ですみます。有機農法だといずれ有機肥料がたりなくなるでしょうが、このやり方だと家庭の生ゴミを堆肥化するぐらいで肥料は間に合うのでは?と考えています。与える肥料というのは植物の根が土の栄養にいきつくまでのつなぎで、植物が大きくなると、根が絶対嫌気性菌のいる領域に伸びていくので、肥料は必要なくなります。
絶対嫌気性菌を使って、自然の力で肥料を作ってもらう方法にもっていかないとダメなんです。
それには、絶対嫌気性菌をよく働かす環境づくりが大切です。
絶対嫌気性菌は土の深いところに住んでいるのですが、雨水にも酸素が入っているので、そのまま浸透したら即死します。
そこで、表面から地下5〜10cmのエリアに、酸素を消費する菌をいれてやります。この菌を好気性菌といいます。
好気性菌が、窒素や酸素の溶け込んでいる雨水や川の水が地面をもぐっていく間に酸素だけ
を消費し、絶対嫌気性菌が、窒素をアンモニアにかえるというわけです。
それには、いい好気性菌を手に入れなくてはなりません。
しかし、環境破壊が進み、酸素をたくさん消費してくれる好気性菌はほとんど全滅してしまいました。その兆候に院内感染がありますが、悪い菌も良い菌もバランスをとって生きているところを消毒で絶滅させるとバランスがくずれて不安定になり悪い菌がでてくるのです。
ダニ、ゴキブリが増えたのも、好気性菌が減るとカビが増えるので、それを餌にするダニ、ゴキブリが増えるのです。
ためしに好気性菌を部屋に増やしたところ、ダニやゴキブリがいなくなったという報告があります。
30年ぐらい前、世界中の微生物を集めようと試みた会社がありました。
そして好気性菌を北欧の氷の中から見つけて持ち帰りました。私はそれを買って農業に使っています。
3年前、田んぼにまいたところ、今年、びっくりする程、田んぼの土が柔らかくなりました。
イネを植えるのに5cm耕すのですが、50cmぐらい土が柔らかくなってしまって、イネが倒れて困りました。微生物が土を耕したのですが、これには驚き、いいことばかりでないと感じた次第です」
大胆な発想と鋭い勘で、手探りに理想の農法を模索する姿が伺える。

「アイガモ農法がいいといわれる本当の理由は、たぶん、私だけが気づいています。
それは、カモが除草するとか、フンが肥料になるとか、そういうことでなく、カモが水をかきまわすので空気が入り、窒素も水にはいるので肥料の元が供給されるということです。
そのメカニズムで、ほとんどが解釈できるんです。」

米が体を作る基本だと柿澤さんは考え、米作りに取り組んできた。他のことはどうなのだろうか?
「あとミソがあれば、日本人の食生活は何とかなるだろうと思い、大豆をつくり、麹をつくり、そのための蒸かし器も作りました。麹で甘酒を作ったこともあります。
普通の甘酒はウルチ米ですが、私はもち米で作りました。麹はウルチ米から作った麹を使い、ミネラル補給にアマランス(鉄分とカルシウムが豊富な食物)を加えました。
添加物の一切ない甘酒です。もち米のデンプンが麹によりブドウ糖に変換させられるので、砂糖を一切使わなくても十分に甘く、深い味わいがします。
昔の日本は自給自足でした。繊維もはたおりきで織っていた。
これからも自給自足は可能なんです。衣類はともかく、私はそれを目指してやっています。
ポン菓子機という子供の頃に見て来た機械を買いまして、米や大豆でお菓子を作ります。このようにしていけば買うものはいらなくなるのです」

原料がちゃんとしていれば技術はそんなにいらないという。
作ったお米を食べているせいなのか、柿澤さんの肌はつややかで若々しかった。
10月、刈り入れ時期に再び柿澤さんの田んぼを訪ねた。
そして玄米を試食させてもらった。
「これで塩さえあればおかずはいらない」
という美味さだった。

食品は一日30品目必要とよくいわれるが、
「いいお米が体の7割をつくります。あとは数種類とればいいんです」
と柿澤さんは自信を持って言う。
化学肥料を使わないから、育つ米の栄養バランスがとれているそうだ。
「アトピーに対して、うちの玄米に優るモノはない」
と胸を張っていた。

与える肥料や育つ土壌でお米の味が変化するなんて、今まで思ってもみなかった。

柿澤さんの玄米は、くせがなくあっさりとしてとても美味しい。
購入したい方は、柿澤オーガニックファーム(http://www.lcv.ne.jp/~kakiorga/farm.htm
をご覧あれ。
柿澤宏仁(かきざわ・こうじ)
1937年生まれ。フィールド総合研究所代表。
1993年、38年間勤めたセイコーエプソン(株)のエンジニアを56才で退職。農業に本格転身する。
その後、「肥料のいらない有機農法」を目指し、長野県茅野氏でフィールド総合研究所を設立。以来12年間、本物の米つくりに取り組んでいる。
「木炭・木酢(竹炭・竹酢)の農業への応用」「諏訪湖浄化に関する提言」「完全無農薬でおいしい野菜づくり」「フィールド農法について」等、講演会を通して、農業の見直し、自然環境保全を呼びかけている。
柿澤オーガニックファームの農産物はネットでも販売されている。

柿澤オーガニックファームhttp://www.lcv.ne.jp/~kakiorga/farm.htm
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