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vol.4インタビュー 本物を食べないと人間はダメになる。肥料のいらない有機農業「フィールド農法」に取り組む元エンジニアの挑戦!食物の持つ力を最大限に引き出すこと!理想は「有機肥料を与えないで、自然界の循環の中で作られた肥料だけで育てる農法」その全貌を紹介!
インタビュー フィールド総合研究所代表 柿澤宏仁さん
「本物を食べないと人間はダメになる。100年なら大丈夫かもしれませんが、200年たったら本当にダメになるかもしれないんです」

そう語る柿澤さんは、長野県茅野市 フィールド総合研究所代表。38年勤めてきたセイコーエプソンのエンジニアを56才で退職して以来、自ら「フィールド農法」と命名した「肥料のいらない有機農業」に12年間取り組んできた。
子供が生まれない、アトピー、ガンなどの問題は、化学物質の使いすぎであると柿澤さんは言う。

農業に転身する前から、食物の持つ力に興味があった。
会社が休みの日には、講演会などに出席して勉強を続けてきた。
わかったことは
「人間が作った有機肥料を与える有機農法ではダメだ」

だから「本物を作ろう」と思った。

理想は「有機肥料を与えないで、自然界の循環の中で作られた肥料だけで育てる農法」である。
そんなことが果たして可能なのだろうか?
「例えば、神社などの境内には立派な大木が育っていますが、誰か肥料を与えているのか?神社の境内はいつもキレイに清められていて肥料になりそうなものは何もありません。大きな木がいっせいに新芽を吹いたり、花を咲かせるにはたくさんの栄養が必要なのに肥料らしきものは何も見当たらない。この不思議なメカニズムを畑に応用すれば、おのずと肥料のいらない農業は可能になるのです」
植物は、土の中で肥料を作っていると柿澤さんは説明する。
「肥料の原料は空気。我々もご飯を食べていますが、それは空気を食べているということなんです。デンプンは空気の炭酸ガスと水を原料にして、葉緑素が働いて作る。つまり我々は、空気と水の変形したものを食べているんです」
それでは植物の食べたい物は何なのか?
「それが窒素肥料です。空気には78%の窒素ガスが含まれていますが、それを植物が肥料として吸うことはできません。けれども土の深い部分で、微生物がアンモニアに変えている。それを植物は肥料として、成長していきます」

38年間研究者として働いてきた柿澤さんは、論理的に自然を観察し、考察していく。
「自然の力でできたものを食べないと、人間の細胞はバランスを欠いていきます。人間は一万年前に悪いことを始めた。何かというと農耕です。
それ以前は、気候が安定しなかったので暖かいところへ移動しながら採集生活をするしかなかったのですが、そうやって生きている人間の細胞は最高なんです。腕力も、知力も、ちゃんとしたものを食べていれば判断が間違わない。今は細胞、思考力、すべてが狂ってきています」

それでは、柿澤さんの育てる作物は・・・
「本物かどうかですか?まだちょっとムリという段階です。というのは、米や野菜などの一年草は冬がくると根が枯れる。自然の力で肥料を作る機能が弱い。根が一年で枯れてしまうので、空気から肥料をとりいれるメカニズムが間に合わないのです。なので、根が伸びるまでの初期だけはじゃっかんの肥料が必要で、これは有機肥料を使うしかありません」

畑を一年使うと、同じものは翌年できないという話はよく聞く。
これは土の中の肥料が乏しくなるからで、落ち葉を集めて土にいれたら作物ができるようになったなどという経験から、ずっと有機肥料が使われてきた。しかし・・・
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