|
藤村さんは、未来をこう考える。
「私たちは、旧世代のエコロジー派で「人類はもうダメだ」と思っていた。それで無気力になった。7代先にダメになるのが悲観的な見方、楽観的なのは20代先まではもつというのですが、ダメというのはおんなじです。それが、インターネットの普及、若い人の共感、音楽、そういう力を見ているうち、まんざら捨てたもんじゃない、アウトじゃないかもよ、って光明がみえてきた。これからは女性と若い人が力をふるえるように、おじさんはひっぱる役割と、役割交換していった方がいいんじゃないですかね」
また、物質社会についてこう語る。
「高度経済成長で、企業が儲けろ!という経済至上主義が生まれてしまったわけですが、儲けるために悪い商品を作っても、それを自分の子供には与えないでしょう。自分の子供だけじゃなく愛情は遠くにとばしたい。広げたい。そういう気持が大切だと思います」
そして高度経済成長社会の反省点を3つ挙げた。
・ 循環の思想の欠如
「商品の作りっぱなし」
・ 罪を感じる感性の欠如
「自分の快楽ばかりで人の痛みを感じる感性の欠如」
・ 人間は完全ではないという感性の欠如
「不完全だという前提で謙虚にならないといけません」
じつは、高度経済成長で活躍した人々は、これらの反省点をわかっているのだと藤村さんは言う。
「3つの欠如を今度は欠如しないように、社会を組み立て直せばいいのかとおじさん達は反省しているのに、残念なのは今のやり方を止めようがないんです」
そして藤村さんの核となりうる倫理観が姿を表す。
「それは別の選択肢がないから。知性とは、知的な生活とは、選択肢をたくさん用意して、自分の意思で選択肢を選んでいく生き方です。常に別の選択肢を用意しながら選んでいけるよう、世の中を組み立て直さなければいけない。倫理観や生活スタイルが選べるように、愉しくていいことができるように」
『新しい愉しい選択肢を提案してあげること』
それが藤村さんの原点である。 |