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90cm四方の一枚の布が変幻自在にモノを包み込む、フロシキ。そんなフロシキをレジ袋の代わりに使ってみよう、と地球温暖化防止のための国民的プロジェクトの“チーム・マイナス6%”では「もったいないフロシキ」を提案をしている。
これまで“チーム・マイナス6%”からの提案であったクールビズやウォームビズは、日本の“風土”を意識して快適さと省エネを追及したキャンペーンだった。実際に高温多湿な夏にはネクタイをはずした颯爽とした姿が多く見られ、低温乾燥した冬にはアンダーシャツに工夫されたことが記憶に新しい。
今回はレジ袋。スーパーで買い物をしたときに、品物をいれて手渡される炭酸カルシウム袋のことだ。現在、スーパーのレジ袋は年間60万トンのゴミとなっている。このレジ袋を使わないようにしよう、と“マイバッグ”“エコバッグ”という言葉をよく聞く。またスーパー独自で帆布製のトートバッグを紹介し販売しているところもある。しかしながら、その手軽さから、なかなかレジ袋を減らすことができずに年間60万トンものゴミを排出しているのだ。これに過剰包装を含めたらばどうなるのだろうか。
そこで「もったいないフロシキ」である。
一枚の布だから、畳めば持ち歩きの時にかさばらない。バッグのように立体的なものではないから、収納するモノを選ばない。このような日本に昔からあって優れた特徴を持ちながらも埋もれていたフロシキにスポットを当てたのだ。「もったいないフロシキ」は、日本の“風土”ではなく、日本人の“知恵”を意識して良さを認識しようとする試みだ。
フロシキは、一枚の布というキャンバスでもあって、モノを包めばで平面から立体へ変化する。ポスターやパッケージデザインを手がけるクリエイターが、こんな面白い素材に見逃すことがない。
今、銀座クリエイションギャラリーG8にて、今月28日まで『FUROSHIKI−30人が創り出す現代のフロシキ』という展覧会が開催されている。第一線で活躍する30人のクリエイターが、環境へ思いをはせながら現代のフロシキに挑戦している。
従来フロシキは、染織家たちが絵柄を染め上げたり描いたりしてきた。伝統工芸品の一つとして、絞りや草木染めで趣のある作風が殆どだった。グラフィックスやパッケージング・デザインの分野の立場からのフロシキへのアプローチは、今回初めてである。
クリエイターは、媒介者的な役割を担うと思う。誌面にしても商品にしても目的があって作られる。ポスターや雑誌のレイアウトには、写真や書体をたくみに使い組み合わせて、伝えたい内容を見る者に印象深くとどめようとする。
パッケージデザインは、商品を判りやすくする主張と、使う者の生活に品良く溶け込むしなやかさを持つ。見る者使う者に、その魅力を引き出し、より良くする術をもって媒介をしているのだ。
昔からあったフロシキの魅力と環境へこだわった作品は、特別展示を含めて35点だ。
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